文化のアップデート
自分はここ数年病気の治療に励んでいたため世間の変化に疎かったのですが、最近ようやく分かってきたのが、いつの間にか文化がアップデートされてたんだな、という事です。
ツイッターでは「価値観のアップデート」みたいな言葉を目にしますが、個人的にはこちらの方が気になります。
昔と違いオジサンが当たり前にアニメを見るようになっていますが、これって昔のオジサンが仕事を終え帰宅した後、ビール片手にプロ野球中継を見ていたのと同じなのではないでしょうか?
昔の人からすれば「どこが同じなんだ?」と思うでしょうが、プロの批評家でもないのに「監督の采配」や「選手の成績」を気にして何だかんだ言ってたオジサン達と、アニメを見て作画やシナリオの出来不出来を気にしている今のオジサン達はとてもよく似ているなと感じます。
似たような所で昔の老人はテレビで時代劇を見ていました(祖父母の部屋に行くと、必ずと言っていいくらい時代劇を見てました)。そしてふと気づくと老人になった僕の両親は『科捜研の女』みたいな警察ドラマをよく見ています。どちらも勧善懲悪の分かりやすいドラマです。
かつて黄金期の邦画がテレビの人気に押されて衰退したように、アニメもYoutubeに押されて衰退してしまうのでは?と心配した事もありますが、プロ野球の代わりだとすると、半世紀ぐらいは人気が続くのかもしれません(適当)。
僕には子供がいないのでキッズ文化の方はよくわかりませんが、少なくとも中年や老人はそう変化したのだなと分かってきました。若い人には今更な指摘かもしれませんが、僕みたいな初老のオジサンにはこの変化は興味深いです。ではまた。